角膜疾患(角膜炎・角膜潰瘍・角膜びらん・帯状角膜症・角膜ヘルペス・ドライアイ等)
角膜は眼球をカメラにたとえた時の1枚目のレンズにあたる大切な器官です。
角膜の疾患は視力に直接影響するものですから、黒目に異常を自覚したときには、なるべく早期に眼科を受診して下さい。
大きく分類しますと、1.感染症、2.免疫性疾患、3.変性症、4.ジストロフィー、5.先天異常、5.化学腐食、7.角膜腫瘍、8.その他の8つに分かれます。
1.感染症
| 症状 |
充血、流涙、疼痛(細菌・ウィルス)、視力低下 |
| 原因 |
細菌、真菌、ウィルスによる感染 |
| 問題点 |
改善しない視力低下の原因となり得ます。その為、早期の治療が必要です。 |
ヘルペスウィルスによる角膜炎
2.免疫疾患
| 症状 |
充血、流涙、疼痛、視力低下 |
| 原因 |
免疫反応(主にアレルギー) |
| 主な疾患 |
蚕食性角膜潰瘍 重篤な疾患
| 原因 |
何らかの免疫機序が関与している。 |
| 治療 |
ステロイド点眼、免疫抑制剤、手術 |
カタル性角膜潰瘍
| 原因 |
局所の細菌毒素のアレルギー |
| 治療 |
ステロイド点眼と抗生物質点眼 |
フリクテン
| 原因 |
遅延型アレルギー |
| 治療 |
ステロイド点眼 |
蚕食性角膜潰瘍
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3.変性症:症状 視力低下、羞明(まぶしさ)
| 症状 |
充血、流涙、疼痛、視力低下 |
| 原因 |
免疫反応(主にアレルギー) |
| 主な疾患 |
帯状角膜変性
| 原因 |
カルシウムの沈着 |
| 治療 |
塩酸融解、角膜平層切除 |
Salzmann結節性角膜変性
| 原因 |
目のウィルス疾患に続発して生じる |
| 治療 |
不要のことが多いが、流涙・羞明が強いと単純切除 |
Terrien角膜変性
| 原因 |
不明 |
| 治療 |
角膜周辺部が非薄化により穿孔するような場合は角膜平層移植 |
帯状角膜変性
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4.ジストロフィー
| 症状 |
視力低下、羞明(まぶしさ)
一般に遺伝性、両眼性、原発性の疾患であり、他の全身疾患を伴わない。ゆっくりと進行するものです。 |
5.先天異常
| 幼児の目が少し異常かなと感じたときは、眼科専門医を受診して下さい。早期に加療が必要になることもあります。 |
6.化学腐食
| 症状 |
酸・アルカリ・有機溶媒が目に入る。アルカリ溶液が目に入った場合は重篤となる。 |
| 治療 |
化学溶液が目に入ったときは、水道水でよいですから、すぐに十分に洗眼をすることです。その後、眼科専門医を受診してください。 |
7.角膜腫瘍


- 良性 翼状片等
- 手術治療については、院長 熊谷映治 が翼状片について分担執筆しました専門書があり、その術式を採用しておりますので、関心のある方は下記専門書を参照して下さい。
- 翼状片 p202〜207 眼科マイクロサージェリー 第5版 エルゼビア・ジャパン
- 悪性 悪性黒色腫、扁平上皮癌等
- 切除手術が必要になる腫瘍です。
8.その他の病気
ドライアイで糸状角膜炎ができた角膜
- ドライアイ
- 涙液の量または質の異常によって引き起こされる角結膜上皮障害です。
| 検査 |
シルマー試験紙による検査、涙液破砕時間の測定、涙液三角量の測定 等 |
| 症状 |
異物感、乾燥感、疲れといった「漠然とした慢性の眼不快感」が主です。
他覚的には重篤になってくると結膜充血を認めます。 |
| 治療 |
- 1.涙の代わりとして、水分の補給、保湿、角膜上皮の保護に効果のある目薬を用いる方法。
- 2.目薬の効果が弱い場合は、涙が流れ出る涙点という部分を塞ぐ目的で、涙点プラグというものを涙点に詰める方法
- 3.保湿眼鏡をかけて、目のまわりの湿度を高める方法
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